
おたふく風邪とは
おたふく風邪とは、唾液を作る耳下腺が腫れることにより、丸顔のおたふく面のような顔となるため、その名が名づけられました。
正式名称は、流行性耳下腺炎です。
おたふく風邪の症状は、風邪に似た席や鼻水、発熱、唾液腺、耳下腺、顎下腺が腫れます。
唾液腺は左右ともに腫れる場合が多く、診断の決め手になるのですが、稀に片方しか腫れないこともあるため、診断に困るケースもあります。
最初に片方だけ腫れて、その後両方が腫れると言った場合、まずおたふく風邪を疑って間違いないでしょう。
腫れる期間は大体一週間ほどで、感染力が高いこともあり、感染を広げないように自宅療養する必要があります。
腫れが引いた場合、感染の心配はほぼ無くなります。
学校では、発症から5日後に状態が良ければ登校して構わないことになっています。
おたふく風邪の原因とは
おたふく風邪は、ムンプスウイルスと呼ばれる、麻疹ウイルスの仲間が原因となっています。
このウイルスは、おたふく風邪の症状を起こす場所に感染することが大きな特徴となっており、つばを介して飛沫感染を起こすほどの感染力を誇ります。
ただ、ウイルスに感染したとしても、症状が出るのは6割ほどであり、残りは感染していることが分からないことが多いです。
なお、おたふく風邪の潜伏期期間は2週間から3週間で、感染者と接触後、この期間が経過した時点で症状が現れます。
合併症について
おたふく風邪には合併症が起こることもあるのが大きな特徴です。
おたふく風邪の患者の約1割の人に見られるのが髄膜炎と呼ばれる症状です。
1日に3回以上、嘔吐や激しい頭痛がある場合、医療機関を受診する必要があります。
脳炎は、おたふく風邪の患者の0.2%の人に起こる病気です。
痙攣や意識喪失の症状が出た場合、すぐに医療機関での受信を受けるようにしましょう。
15000分の1ほどの確率ですが、おたふく風邪は難聴を引き起こす可能性もあります。
聞こえなくなるのが片方だけであることが多いため、発見も遅れがちになることが多いうえ、子どもの場合は自覚症状がないこともあります。
子どもを呼んだ時、反応がない場合はすぐに医療機関に連れて行きましょう。
また膵炎と呼ばれる病気も合併症の一つであり、激しい腹痛や嘔吐の症状を引き起こします。
放置すると、腹膜炎を起こし、命にかかわる可能性もあるため、出来るかぎり早く医療機関を受診しましょう。
おたふく風邪と成人・妊婦
成人になってからおたふく風邪になると、子どもの時よりも重症化しやすいです。
一般的には生殖機能が失われると言われていますが、そのようなケースはまれです。
ただし、念のため医療機関での対策を受けることをお勧めします。
男性の場合、睾丸炎と呼ばれる合併症を引き起こすことがあります。15歳以上の成人男子の3割ほどが併発します。
左右の睾丸が大きなダメ―ジを受けた場合、精子が作られなくなる可能性がありますが、大体の場合片方のみですから、おたふく風邪そのものが不妊の原因とは言えません。
女性の場合は、約7%の患者が卵巣炎を併発してしまいます。
こちらも症状が重くなければ排卵は問題なくされますし、片方の卵巣が仮に重症なダメージを受けたとしても、健全な卵巣からの排卵はストップしないため、問題はありません。
ちなみに、妊娠中のおたふく風邪は、奇形に繋がることはないと言われていますが、妊娠初期に感染すると流産する可能性があるため、十分に注意しなくてはなりません。